眠りのなかに答えを探す



眠っている間に観る夢。そこでは、何年も忘れていたような場所で、昨日出会ったばかりの人と談笑していたりします。


時間も場所も無視して展開する突拍子もないストーリー。


なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?


それは、眠っているときの私たちの脳が、シャットダウンしているわけではないからです。


眠っている時の脳は、起きている間にインプットした情報や体験を処理し、古い記憶やアイデアとの間でシャッフルしたりアレンジし直したりしているのです。


さまざまなアイデア、記憶、情報を集め、革新的なパターンを作り出すこと。〝創造する〟とは、そう定義されます。この作業が、眠りのなかで脳が行っている作業に似ているのです。


とくに、夢を観やすくなっているレム睡眠時にこれが起こります。


レム睡眠時、体は眠っていますが脳は活動しています。脳内では、関連性がある情報を結びつけてネットワークが形成されていき、関連性がないアイデアや記憶、情報もそこに統合されていきます。


わたしたちは、眠ることで、ふだんの思考スタイルから自由になり、斬新なアングルから問題を眺めることができるようになるのです。


ひらめきに至るまでには、基礎的な情報を集める準備期間、それらの情報を温めるインキュベーション(孵化)期間が必要です。


このインキュベーション期間に〝眠る〟と、脳内のさまざまな領域にあるアイデアや記憶が結びつき、起きたあとにひらめきが得やすくなるということです。


眠ったあとには、眠る前に心に留めていた課題に関連するアイデアを33%も多く推測できるようになる。


そのことを、ハーバード大学医学大学院の脳神経学者でマサチューセッツ総合病院の睡眠研究所所長であるジェフリー・エレンボーゲン博士があきらかにしています。


果報は寝て待て。


アイデアが欲しかったり、解決すべき問題があったりするときは、眠りにまかせてしまうのもひとつの方法です。