脳の老化スピードを抑える瞑想



瞑想を習慣化すると脳の老化スピードが抑えられるという調査結果がカリフォルニア大学からありました。



脳(灰白質)の容量の減り方が少なくなるというのです。


脳は神経細胞が集まっている灰白質と、脳内のさまざまな領域にある神経細胞どうしがつながるラインである神経繊維の集まりである白質に分けられます。


そして、灰白質の容量減少は、20歳代から始まります。


実際、一部の認知力の低下もこの頃に始まるのです。


ノーザンブリア大学(英国)の研究者が5324人の男女を分析したところ、注意力やワーキングメモリなどの認知機能の低下が始まるのが20歳代からであることがあきらかになっています。


1500人以上を対象に行われたバージニア大学での研究 でも、同じように認知機能の低下が始まっていたのは 20歳代からでした。


この事実は、脳内を視覚的に観察する神経画像処理技術を使った研究でも確かめられています。


とはいえ、若い頃の認知力の低下はおだやかです。



体験の蓄積によって育まれる結晶性知能も 発達していくので、その衰えを自覚することもあまりありません。


しかし、脳内では容量の変化が確実に起こっていて、年齢が進むと脳の容量の減少率も認知力の低下率も高くなっていきます。


これは、だれも避けることができないものです。


ところが瞑想を習慣化している人の脳内では時間の進み方に変化が起こります。


カリフォルニア大学ブレインマッピングセンターの研究者たちが、瞑想をしている 50人(男 性28人、女性22人)と瞑想をしていない 50人(男性28人、女性22人)の脳をスキャンしたところ、瞑想をしていない人と比べ、瞑想をしている人たちの灰白質の萎縮速度が遅くなることがわかったのです。



それも、脳全体にわたる歴然とした差になっています。


それを示したのが下の画像です。



上がコントロール=瞑想をしていない人の脳、下が瞑想をしている人の脳です。赤い部分は萎縮している領域を示しています。


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被験者となった瞑想実践者と非実践者の年齢は24~77歳で、暦年齢をほぼ合わせています。



瞑想をしている人としていない人を比べると、年齢が進むほど灰白質の総容量の差が開いていきます。


瞑想実践者の経験年数は4~46年の間で、平均20年間です。


長い道のりですが、瞑想は、短期的にも脳に良い影響を及ぼします。


日々の出来事のアップダウンに動じることが少なくなり、ストレスを減らしてくれるからです。


ブレインフィットネスへの関心が高まれば、実践者が増えるのは間違いないでしょう。



参照)Forever Young(er): potential age-defying effects of long-term meditation on gray matter atrophy

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