前頭前野の血流を改善するビートジュース



ビーツ(テーブルビート)を搾って作るビートジュースはアスリートの間では知られた存在で、試合前に好んで飲まれています。


それは、英国のエクセター大学の研究がもとになっています。


ビートジュースに、血流をよくして細胞レベルでの呼吸効率を上げ、運動効率を向上させる働きがあることが確認されたからです。アスリートたちは、その効果にあやかろうとするのです。


ビーツには硝酸塩が豊富。


硝酸塩は消化されると亜硝酸塩になって体内の血管を開いて、血流をよくします。とくに酸素不足になっている組織への酸素供給を促します。


ビートジュースのこの働きが、筋肉だけでなく脳にも及ぶことを、米国のウェイクフォレスト大学の研究者が報告しています。


500㎖のビートジュースを含む硝酸塩が多い食事を摂った翌日、MRIで脳内の血流を調べたところ、硝酸塩が少ない食事をした人と比べて前頭前野への血流が著しく増加していたのです。


前頭前野はワーキングメモリをはじめとする高度な認知機能にかかわっている領域です。ブドウ糖や酸素を大量に消費するので、それを運ぶ新鮮な血液をいつも必要としています。


この領域への血流が増加することは、認知機能の向上につながります。


たとえば、試験やプレゼンなどで脳をフル回転させる時は、事前にビートジュースを飲めば、脳へのじゅうぶんなエネルギー供給が期待できそうです。


ビーツは皮が硬かったらむき、刻んでジューサーで搾ります。


硝酸塩を亜硝酸塩にするのは口の中のバクテリアなので、噛むように飲むと効果的です。



初出)『脳を老化させない食べ物』(主婦と生活社)